小林文(FMT)

スウェーデン語の勉強を始めた当初、私にはスウェーデンについての知識は全くなく、留学することなど想像もしていませんでした。大学の交換留学システムを利用して留学生として勉強していた時は日本で勉強するよりも遥かに高いレベルの授業内容に落ち込む日々が続いていました。

それでもまたこうしてスウェーデンに来て勉強をするということは私がスウェーデンの何かに魅了されているからでしょう。ゆったりとした時間の流れ、おおらかな人々、溢れるほどの自然。スウェーデンとはそういった環境の中で自分らしく生きられる場所だ、と私は思っています。もちろん理不尽に思うことや悔しい思いをすることもありますが、それらの経験も自分を大きく成長するためのステップとして受け入れて生活をしています。

海外で生活するということは日本で生活するのとは全く違うのは当たり前ですが、スウェーデンと日本ではどこかで似ている部分を持ちながらも、正反対の要素も持ち合わせている気がします。ゆったり流れる時間の中で自分らしさというものを探せるということがスウェーデン生活最大の魅力かもしれません。

小林 文