高松要(指揮)

この度スウェーデンへの音楽留学を決めるにあたり、日瑞音楽留学基金のホームページを見つけ、「ストックホルム・ミュージック・カレッジ」について知ったのは、ある種偶然であったように思います。学生の頃から北欧の音楽に興味を持ち、「いつかは北欧で音楽を勉強したい」と願って留学先を探した結果たどり着いたのがこの基金でした。

ドイツやオーストリア・フランスといった国と違い日本では北欧の認知が未だ低く、さらにそこで音楽を勉強するという事は珍しい事だという認識があります(実際知り合いにも「北欧?変わった所に行くなぁ」とまで言われましたが)。

私自身も完全にスウェーデンの音楽のスタイルを理解している訳ではありませんが、今回この「ストックホルム・ミュージック・カレッジ」で一か月間の短期留学をし、また秋から2年間勉強する事でこの国の音楽の在り方を学び、またいずれはいち演奏家として日本とスウェーデンの文化交流の一助となる活動が出来ればと考えています。

今回私が通ったこの学校は、日本人を含めスウェーデン国外からも多くの方が音楽を習いに来ている所です。私はスウェーデン語はまだ堪能 ではありませんが、日本語が話せるスタッフの方もおり、他のスタッフや学生さん達も英語を話す事が出来るので、さほどコミュニケーションに困る事はない、というのが個人的な感想です。また、1~2年間の長期の留学の際にはスウェーデン語も勉強出来る上、音楽のレッスンに関しても、ソルフェージュ、音楽理論といった科目に関しては日本語で受ける事が出来ますし、その他の楽器についても英語のレッスンで丁寧に教えて下さるので、「言葉の壁」というものに悩む事も少ないのではないかと思います。

今回私がインターネットのホームページを見つけてこうした縁が出来たように、一人でも多くの方がこの基金について知り、北欧スウェーデンについて関心を抱いてもらえるよう私自身も尽力して行きたいと思います。

高松 要