初めまして、藤村美緒と申します。 私は今FMT音楽療法士になることを目指して、スウェーデンで勉強しています。 私がFMT音楽療法を知ったのは、ふとインターネットで「北欧 留学」と検索し日瑞音楽留学基 金のサイトにたどり着いたことがきっかけでした。当時私はこれまでしてきた様々な仕事や沢山の素晴らしい出会い、そしていつもそれらと共にあ った音楽の経験を振り返り、「一生をかけられる面白いことをやりたい、それは音楽の何かだろ う」と、自分の進路を模索していた最中でした。 FMT音楽療法の紹介ページには私が持っていた音楽療法のイメージとはとても違った手法が書か れており、特に「ピアノを使う」と言う点と、「言葉を使わない」という点に引っかかるもの、 共感するものを感じました。日本で大まかに浸透しているヒーリングのイメージからは遠く、FMTは脳機能回復を第一目標に 掲げる実践的で実に身体的な方法です。療法中は言葉を発しませんが、言語を介さないコミュニ ケーションとはつまりユニバーサルな方法であり、国境を越えて通用する可能性を感じます。そ れこそはまた、音楽の特性と言えるでしょう。演奏中に演奏者同士やオーディエンスが一体化す る醍醐味、自然に身体が反応したり感動したりする体験、音楽は人にそのように作用し、それが 療法として成立するのは至極当然と解釈しました。 加勢先生の著作を拝読しFMTをこのように理解していくうちに、「自分はこれをやるんだ」とい 一つの音との出会いが人との出会いになることや、ある演奏に触れた瞬間に、言葉で表せない幸 絵を描くことが好き、ピアノが好き、音楽が好き、自然が好き、子供の時から変わっていない私 最初の1年は受験科目にあるスウェーデン語の勉強をする予定です。将来音楽療法士として一歩を 藤村 美緒 |